Claude CodeはAnthropicが開発したターミナル専用のAIコーディングエージェントです。ターミナル上で起動し、コードベースを指定してタスクを指示します。ファイルの読み込み、コードの生成、テストの実行、差分の適用、進捗の報告まで自律的にこなします。単なるチャット画面ではなく、プロジェクトに直接介入する本格的なエージェントです。
しかし、本格的なリファクタリングや機能追加、デバッグには10分から20分以上の時間がかかります。その間、Claude Codeはファイル編集の承認待ちで一時停止したり、エラーに遭遇して指示を仰いだり、処理を終えて次の指示を待ったりします。
Macの前に座っていればすぐに対応できますが、常に画面の前に張り付いているわけにはいきません。
放置したまま離席する際の問題点
Claude Codeはターミナル内で動作するため、タスクを指示して席を離れること自体は可能です。しかし進行状況が見えない状態では、タスクが完了したのか、ユーザーの承認入力待ちで止まっているのか、あるいは意図しない方向に進んで時間を浪費しているのかがわかりません。
tmuxを使えば接続が切れてもセッションを維持できますが、画面を確認したり文字を入力したりするにはやはりMac本体に戻る必要があります。
本当に必要なのは、外出先やくつろいでいる場所からでもMacに直結して進捗を見守り、指示を出せるスマホ上のライブターミナルです。
Mackyによる解決方法
Mackyは、iPhoneからMacの本格的なターミナルセッションを直接操作できるアプリです。単なる通知や要約ではなく、Claude Codeがリアルタイムに出力する文字をそのまま表示し、デスクにいるのと同様に入力できます。
通信にはWebRTCを使用しているため、自宅ルーターのNATを自動的に通過します。ポート開放やSSHの公開設定は一切不要です。MacホストアプリとiPhoneアプリをインストールし、同じアカウントでサインインするだけで約2分で設定が完了します。
一度接続すれば、手元のスマホからMacのターミナルを自在に操れます。Claude Code側から見れば、デスクのキーボードから入力されているのと何ら変わりません。
MacでClaude Codeを動かす手順
ステップ 1: Claude Codeのインストール
未導入の場合はnpmでインストールします:
npm install -g @anthropic-ai/claude-codeAnthropicのAPIキーを取得し、シェルの設定ファイル(.zshrcなど)に環境変数として登録しておきます:
export ANTHROPIC_API_KEY=your_key_hereステップ 2: Mackyの導入
macky.devからMacホストアプリをダウンロードします。メニューバー常駐アプリとして起動します。次にApp StoreからiPhoneアプリをインストールし、両方で同一アカウントにログインします。マスターパスワードを設定してセッションの暗号化を保護します。
ステップ 3: セッションの開始
Macでプロジェクトのディレクトリを開き、iPhoneのMackyから接続します。ターミナルに以下を入力します:
claudeMackyのセッション上でClaude Codeが起動します。デスクで行うのと全く同様にタスクを与え、iPhoneから直接タイピングできます。
iPhoneで使う際の実践テクニック
ファイル編集の承認
Claude Codeはコード修正のたびにdiffを表示し、承認を求めて待機します。Macky上でも同じdiffが表示されるので、yを押して承認、またはnでスキップするだけです。
影響範囲が明確で完全に任せたい場合は、承認プロンプトをスキップするフラグをつけて起動することもできます:
claude --dangerously-skip-permissions "refactor the auth module to use JWT"追加指示の入力
タスク完了後、Claude Codeに対話形式で次の指示を出すことができます。スマホのソフトウェアキーボードでも短い指示なら素早く送れます。長文のプロンプトを送りたい場合は、あらかじめ要件を具体的に記述して投げておくのが効率的です:
claude "add input validation to the signup form. email must be valid format, password at least 8 chars. show inline errors below each field. run the existing tests when done and report results."進捗のリアルタイム確認と中断
読み込んでいるファイルやテスト実行の結果が逐次出力されます。もし思わぬ挙動を始めた場合は、MackyのキーボードツールバーにあるCtrlキーを押し、Ctrl+Cで即座に処理を中断して修正指示を出せます。
tmuxによるセッション永続化
長時間かかる処理にはtmuxセッション内でClaude Codeを実行するのがベストです。万が一スマホの電波が途切れても処理はバックグラウンドで継続し、再接続時にそのまま復帰できます:
tmux new-session -s claudeclaude "your task here"再アタッチ用コマンド:
tmux attach -t claude実際に役立つ利用シーン
- 通勤中や移動時: 出発前に指示を出しておき、電車の中から進捗を確認。目的地に着く頃にはリファクタリングが完了しています。
- リビングのソファで: ノートパソコンを開く気力はないけれど作業を進めたいとき、スマホからClaude Codeを動かして手軽に進捗を生み出せます。
- 重い処理の合間に: コーヒーを淹れに行ったり休憩したりしながら、手元のiPhoneで時折ステータスをチェックできます。
- 就寝前の仕込み: 寝る前に大きな改修を任せ、翌朝起き上がる前にベッドの中からスマホで完了報告を確認できます。
実運用における注意点
Macがスリープすると処理が停止します。システム設定の「省エネルギー」でスリープを無効化するか、Amphetamineなどの常駐アプリで覚醒状態を維持してください。
Mackyはキャリアのモバイル回線でも自宅Wi-Fiでも透過的に接続可能です。WebRTCがNAT越えを自動で処理するため、難しいネットワーク設定を意識する必要はありません。
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